インバウンド集客の成功に必要な「安心感」とは？

インバウンド集客において最も重要な要素は「安心感」です。宿泊施設に到着してからではなく、空港に降り立った瞬間からおもてなしは始まっています。マーケティングに詳しくなくてもできる、宿泊施設が今すぐ実践できる方法を具体的に紹介します。

1. 交通アクセスの不安を解消する「おもてなしルートマップ」

外国人旅行者にとって、日本国内の移動は非常にハードルが高いものです。空港から旅館までの交通アクセスを英語・韓国語でわかりやすく案内する「おもてなしルートマップ」を用意しましょう。

また、列車の乗り方・乗り換え方・切符の買い方・改札の通り方などを紹介したHow to動画も効果的です。動画は公式サイトやSNSに掲載し、訪日旅行者の安心につなげましょう。

2. 文化・マナーの違いを動画で伝える

日本特有のマナーや設備の使い方は、外国人旅行者にとっては“未知”のものです。

お風呂の入り方（かけ湯・湯船の使い方）
バスタオルの使い方
浴衣の着方
スリッパを脱ぐ場所
トイレットペーパーのちぎり方

こういった日本独自のマナーを動画で説明し、チェックイン前に案内することで、宿泊者の不安を大幅に減らせます。

3. フロントでのサポートが信頼を生む

チェックイン後、「明日のご予定はもうお決まりですか？」と声をかけ、観光スケジュールの提案や計画のサポートを行うことは、外国人旅行者にとって非常にありがたい配慮です。観光地への行き方やおすすめルートをメモで渡すことで、旅行中の安心感が生まれ、口コミ評価の向上にもつながります。旅行者が望めば、近隣の観光地や店に同行することのも良いかもしれません。

4. 訪日タイミングを見極める

中華圏の「春節」は、旧暦による旧正月で、日本のお正月とは異なります。中国、香港、台湾、韓国、ベトナム、モンゴル、ブルネイでは、最も重要な祝祭日の1つであり、旧暦1月1日は、1月21日ごろから2月20日ごろまでを毎年移動しています。また、タイの旧正月は「ソンクラーン」と呼ばれ、4月13日から15日が祝日とされています。

こうした重要な祝祭日に合わせてプロモーションを強化することが、インバウンド集客の成果を大きく左右します。

5. 多言語での情報発信

SNSやWebサイトなどの情報発信は「日本語・英語・韓国語」の3言語で併記することが重要です。(投稿は日本語と英語と韓国語を同じ内容で必ず併記)

特に注目したいのが、現在、日本人は「韓国で流行ったもの」を後追いで受け入れる傾向があるという点。韓国人旅行者を呼び込むことが、日本人の集客にもつながる相乗効果を生みます。

6. 地元観光地の動画案内は「留学生の視点」で作成

外国人旅行者は、ガイドブックに載っていない「地元民しか知らない場所」に強い興味を持っています。そうした情報を動画で発信する場合は、外国人留学生を起用してナビゲーターを務めてもらうのが効果的です。

外国人目線で、「なぜそこに惹かれるのか」「どこに面白さがあるのか」を自然な表現で伝えることができます。

7. 留学生との共創で「伝え方」を磨く

外国人旅行者の目線に立った伝え方を磨くには、実際に外国人留学生に旅館に宿泊してもらい、自国の友人や家族に伝えるための言葉を一緒に考えることが近道です。

どういう言葉を使えば「行ってみたい」と思ってもらえるのか？何が一番響くのか？実体験をもとにしたマーケティングは、何よりも説得力があります。

8. 設備投資をせずに“あるもの”で勝負する

インバウンド集客と聞くと「大きな改修工事」や「高価なシステム導入」をイメージしがちですが、すでにある施設や情報を工夫するだけでも、十分に集客は可能です。

和傘や色浴衣、絵はがきなどの日本文化アイテムの設置
英語版マンガをロビーに置く
スタッフによる旅の計画サポート

こうした「身近なもてなし」が、最も印象に残りやすく、口コミ評価に直結します。

世界の窓口株式会社では、宿泊施設様のインバウンド集客をフルサポートします

多言語対応のWebページやSNS運用
文化体験・観光動画の企画・制作
留学生との共創型プロモーション
春節やソンクラーンなど祝祭日を活かした企画
SEO／MEO施策

「今ある資源を活かしながら、外国人旅行者を増やしたい」 そうお考えの旅館・ホテルの皆様は、お気軽に、世界の窓口までご相談ください。